全ての親がかつて子供であった1 

私と母親はこの7年ほど本当に仲が悪かった。

仲が悪かったと言えば単純に聞こえるのだけれど、これには長い歴史がある。

 

ひとまず私目線で書くと、

私の両親は私が生まれて1歳ごろに離婚した。

というより父親が女と消えたらしい(借金を残して)

その後私は母方の祖父母、まだ実家にいた叔母そして母と住んでいた。

祖父は母にはとても厳しいように見えたし、仲がいいようには到底思えなかった。

叔母は実家をでて一人暮らしを始めた。

そこからは義理の父親的な人が一緒に住みだしたりして・・・。

この部分が適当なのは、父はとてもいい人だけれど、この家族の中では中立を保っていてくれてたからある意味いい部外者になれたからですね。

父が来てからは何年か本当に楽しかった。

母親も幸せそうに見えたし、親戚づきあいもなぜか復活して、

父親のおかげで我が家は家族になれた。

私が高校生の時、母が脳出血で倒れた。

記憶があいまいになったり、感情の抑制が効かない期間が続いて、

私自身もどう接したらいいのかわからないまま、あいまいに時が過ぎた。

私から見て母親はとてもやさしい人だった。周りからの評価もそうだった。

小さい頃はわからなかったが、繊細で敏感であるということは

色んな方向に物事を動かす。

静かな子になる場合もあるし、鬱憤がたまりだし方がわからない子はぐれたりする。

母親が私をしっかり育てよう。自分が苦労したものがなくなるように

1人の個性ある人間として見て育てようという部分が私にはうまく伝わっていなかった。

私は母が子供であったことを知らないからだ。

私にとって母は母でしかなかった。そのことについて母もまた気付かないまま

葛藤していたと思う。

でも自分なりの愛情、それを行動で伝え続けるということが一番だと思ったんだと思う。

それを感じた今、母親にかつて抱いていた憎しみのようなもの、

愛されていないんじゃないかとおもった不安、悲しみなどが薄れて行っている。

 

次は母親の人生を書こうと思います。